株式・新NISA

FANG+とは?10銘柄の選定ルール・等ウェイト・リスクを解説

INDEX GUIDE / 公式情報で確認

FANG+FANG+ICE Data Indicesが算出する、技術・メディア・通信や一般消費財分野の高い取引流動性を持つ成長企業で構成する等ウェイト型の株価指数です。を、指数・投資信託・過去実績に分けて理解する

データや商品名を混ぜず、何へ投資する仕組みなのかを初心者向けに整理します。

著者: Asset Log運営者公開日: 2026年8月26日最終更新: 2026年8月27日データ基準日: 2026-07-24
30秒で分かる要約

  • 投資対象:テクノロジー、メディア・通信、一般消費財の成長企業から、流動性等の基準で選ぶ10銘柄の等ウェイト等ウェイト各構成銘柄を原則として同じ比率で組み入れる加重方式です。値動きによって比率はずれるため、定期的なリバランスで均等に近づけます。指数です。公式名はNYSE FANG+ Indexで、NYSE U.S. Big Tech 10 Indexとも呼ばれます。
  • 最大の特徴:10銘柄を等ウェイトに戻すため、時価総額加重時価総額加重構成銘柄の時価総額が大きいほど、指数全体に占める比率を高くする加重方式です。浮動株比率を調整して計算する指数も多くあります。S&P500S&P500S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する、米国の主要500社で構成される株価指数です。原則として浮動株調整後の時価総額で加重されます。NASDAQ100NASDAQ100Nasdaqが算出する、Nasdaq市場に上場する主要な非金融企業100社のパフォーマンスを測る株価指数です。単純な時価総額加重ではなく、調整ルールがあります。とは企業ごとの影響度が大きく異なります。
  • オルカンオルカン三菱UFJアセットマネジメントの投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の通称です。全世界株式という資産分類そのものではありません。との違い:オルカンは約50カ国へ広く分散するのに対し、FANG+は米国上場の10社へ集中します。オルカンにも同じ企業が含まれ、併用は集中を強めます。
  • リスク水準:非常に高い。10銘柄・成長テーマ・等ウェイトに集中し、個別企業、金利、評価倍率、規制、為替の変化が基準価額基準価額投資信託の純資産総額を口数で割って求める、取引時の基準となる価格です。分配金の支払いや組入資産の値動きによって変動します。へ強く表れます。
指数と商品は別物です。
FANG+は投資対象を測る物差しです。iFreeNEXT FANG+インデックスは、その物差しへの連動を目指す日本の投資信託です。信託報酬・設定日・NISA区分は商品の条件であり、指数の仕様ではありません。

FANG+とは?仕組みを先に理解する

テクノロジー、メディア・通信、一般消費財の成長企業から、流動性等の基準で選ぶ10銘柄の等ウェイト指数です。公式名はNYSE FANG+ Indexで、NYSE U.S. Big Tech 10 Indexとも呼ばれます。

POINT 110銘柄を四半期ごとに各10%へ戻す、明確な集中指数
POINT 2指数開始は2017年で、2014年まで遡る値はライブ実績ではなくバックテスト
POINT 3等ウェイトは分散の広さではなく、10社間の比率を均す仕組み
FANG+の基本情報(2026年8月27日確認)
正式名称 NYSE FANG+™ Index(NYSE U.S. Big Tech 10 Index)
指数提供者 ICE Data Indices
算出開始 / launch 2017年9月26日(指数基準日は2014年9月19日。開始前はバックテスト)
対象市場 米国取引所上場の大型成長企業
銘柄数 10銘柄
加重方式 等ウェイト(リバランス時に各10%)
選定 米国取引所上場銘柄から、テクノロジー対応企業としての分類、流動性、時価総額時価総額上場株式をある時点の株価で評価した総額で、一般に株価に株式数を掛けて求めます。個別企業の株主持分の市場価値や、市場全体の規模を表すために使われます。など方法論の条件で10銘柄を選びます。固定された愛称銘柄だけを永久に持つ指数ではありません。
リバランス 3月・6月・9月・12月の第三金曜日後に四半期再構成します。構成銘柄と10%の比率はその後の値動きで変化します。
再構成 四半期ごとに適格性と順位を再判定し、各銘柄を10%へ戻します。『常に同じ10社』『常に各社10%』ではなく、入替えと日々の値動きで構成・比率が変わります。

何に投資し、どう重みを決めるか

加重方式は等ウェイト(リバランス時に各10%)です。 10銘柄を等ウェイトに戻すため、時価総額加重のS&P500やNASDAQ100とは企業ごとの影響度が大きく異なります。

リバランス時は1社10%なので、1社の急落が指数へ直接響きます。等ウェイトは巨大企業1社への偏りを抑える一方、相対的に小さい構成企業にも同じ比率を置く設計です。

2026-07-24基準の代表ファンド資料で確認できた主な銘柄例は、Microsoft、Apple、Amazon、Broadcom、NVIDIA、Netflix、Meta Platforms、Alphabet、Palantir、Micron Technologyです。主な分野は情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財です。これは固定一覧ではなく、株価・採用変更・定期見直しで変わります。

銘柄入替え・リバランス

3月・6月・9月・12月の第三金曜日後に四半期再構成します。構成銘柄と10%の比率はその後の値動きで変化します。

過去の値動きはどうだったか

代表ファンドの実績期間は2018-01-31〜2026-08-26です。この期間のCAGRは↑ +30.6%、最大ドローダウンは↓ -37.6%でした。指数の長期実績そのものではなく、円建て・信託報酬信託報酬投資信託の運用・管理に必要な費用として、信託財産から日々差し引かれる費用です。通常は純資産総額に対する年率で表示されます。控除後の実ファンド結果です。

メリットは何か、その理由まで確認する

大型成長企業へ明確に集中できる

対象を10社に限定するため、広く分散する指数とは別に、巨大成長企業へ集中する目的を曖昧にせず持てます。

等ウェイトで1社だけの巨大化を抑える

四半期リバランス時に各10%へ戻すため、時価総額が最大の1社だけで比率が膨らみ続ける構造を抑えます。ただし10社集中そのものは残ります。

ルールと四半期見直しが明示されている

適格性、流動性、四半期日程が方法論で示され、愛称の印象ではなく入替えルールを確認して投資判断できます。

デメリットとリスク

10銘柄集中

1社あたりの基準比率が10%あり、決算、規制、製品失敗などの個別要因が広範囲指数より強く表れます。

等ウェイト特有の売買

四半期ごとに上がった銘柄を減らし、下がった銘柄を増やす調整が生じます。時価総額加重と同じ値動きにはなりません。

成長株と金利

遠い将来の利益期待が価格に織り込まれた企業は、金利上昇や期待成長率の低下で評価倍率が縮む場合があります。

費用・為替・行動

広範囲指数より代表商品の信託報酬が高く、為替ヘッジもありません。急騰後の集中購入と急落時の売却にも注意が必要です。

元本は保証されません。
株価下落、集中、流動性、為替(海外株式の場合)などにより損失が生じます。過去の上昇率は、将来の成果を約束しません。生活費や近い将来に使うお金を投資する前提の記事ではありません。

日本で買う場合の代表商品

日本で買う場合の代表商品。販売会社の取扱いと最新条件は購入前に再確認
商品名 iFreeNEXT FANG+インデックス
運用会社 大和アセットマネジメント
連動対象 NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)
信託報酬等 年率0.7755%(税込)
NISANISANISA口座で対象商品を運用したときの売却益や、所定の受取方法などの要件を満たす配当・分配金を、制度枠内で非課税にする日本の制度です。 つみたて投資枠つみたて投資枠NISAのうち、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託を対象とする投資枠です。対象商品は金融庁へ届け出られます。成長投資枠成長投資枠NISAのうち、上場株式や一定の投資信託などを対象とする投資枠です。つみたて投資枠と併用できますが、対象外商品もあります。
為替ヘッジ 為替ヘッジなし
商品データ基準日 2026-07-24

代表例を「最良」と順位付けするものではありません。購入前には、最新の目論見書、運用報告書、総経費率、純資産、販売会社の取扱いを確認してください。

オルカン・NASDAQ100との違い

FANG+・オルカン・NASDAQ100の設計比較
対象 投資範囲 加重方式 主な違い
FANG+ 米国取引所上場の大型成長企業 等ウェイト(リバランス時に各10%) 10銘柄を等ウェイトに戻すため、時価総額加重のS&P500やNASDAQ100とは企業ごとの影響度が大きく異なります。
オルカン 先進国・新興国の大型・中型株 浮動株調整時価総額加重 米国以外も含む。S&P500等との併用は米国比率の上乗せになりやすい
NASDAQ100 Nasdaq上場の国内外非金融大型企業 修正時価総額加重 『テック指数』と呼ばれがちですが、公式には上場市場と非金融という条件が中心です。結果として成長企業・半導体への集中が強くなっています。

オルカンは約50カ国へ広く分散するのに対し、FANG+は米国上場の10社へ集中します。オルカンにも同じ企業が含まれ、併用は集中を強めます。

S&P500は500社の時価総額加重、FANG+は10社の等ウェイトです。値動きの大きさと1社あたりの影響が異なります。

向いている考え方・注意したい考え方

検討しやすい考え方

指数の対象範囲と偏りを理解し、短期の順位ではなく長期の資産配分として選び、下落時も生活資金と分けて保有する考え方です。

注意したい考え方

直近の高いリターンだけで選ぶ、複数商品を持てば自動的に分散できると考える、近い将来に使うお金まで投資する考え方です。

初心者向け用語辞典

等ウェイト
リバランス時に各構成銘柄を同じ比率へ戻す方式。FANG+では各10%。
バックテスト
指数の公表開始前へルールを遡って計算した参考値。実際に運用可能だったライブ実績とは区別する。
四半期再構成
3か月ごとに適格性・構成銘柄・比率を見直すこと。
テーマ集中
特定の事業領域や成長要因が似た企業へ投資先が偏ること。
評価倍率
利益などに対して株価が何倍まで買われているかを表す尺度。
最大ドローダウン
過去の高値から、その後の安値までの最大下落率。

よくある質問

FANG+は名前にある企業だけで固定ですか?

いいえ。公式方法論に基づいて四半期ごとに構成を見直すため、名称の由来となった企業だけで固定されません。

等ウェイトなら安全ですか?

いいえ。10社間の偏りを均すだけで、銘柄数・テーマ・米国・為替への集中は非常に大きいままです。

2014年からの指数実績はすべて実績ですか?

違います。指数の公表開始は2017年9月26日で、基準日2014年9月19日から公表開始前までの値はバックテストです。

NASDAQ100より分散されていますか?

銘柄数は10社でNASDAQ100より大幅に少なく、等ウェイトでも分散範囲は狭いです。

オルカンと併用すると分散になりますか?

オルカンに含まれる巨大企業を上乗せする性格が強く、地域・企業分散を増やすというより集中を強めます。

長期積立なら下落を気にしなくてよいですか?

いいえ。途中の大幅下落、指数入替え、テーマの陳腐化、費用を受け入れられる投資額か確認が必要です。

公式出典

最終確認日:2026年8月27日。構成銘柄・商品条件は変わるため、購入前に最新の公式資料を再確認してください。

免責・利益相反:本記事は情報提供を目的とし、特定商品の勧誘や将来成果の保証ではありません。数値は各社の公式資料を基にしています。Asset Logはこの記事内の代表商品について広告報酬を前提に順位付けしていません。投資判断はご自身で行ってください。

更新履歴:2026年8月27日—指数定義、集中リスク、商品条件、比較、用語、FAQを一次情報に基づき再構成。

Editor / Writer

Asset Log運営者

30代の会社員。実際に確認した体験、公式情報、仮定に基づく試算を区別して発信しています。 投資の勧誘や、確認していない体験の掲載は行いません。

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資には元本割れを含むリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。記載内容は執筆時点の情報に基づきます。